カリエールの弓は、全て1人でパーツから手作りで行っています。 数年間の楽器と弓製作の修行を経て、ベルギー・ブリュッセルの巨匠、ピエール・ギョーム氏のもとで、弓製作のアシスタントを務めながら、弓の修理とオールドボウの造詣を深め、自身のスタイルを固めてゆきました。 今回は秋のフェスタに向けて、バイオリン弓とチェロ弓の"Gold Edition"のオーダーと、カリエールを日本に招いてのイベントの打ち合わせを行いました。 詳細はまた後日改めて。是非お楽しみに!Emmanuel Carlier(右)とSimon Guillaume(左)と一緒に記念写真。次に訪れたのは、昨日に引き続きRue de Romeの楽器街にある、サンドリーヌ・ラファンのアトリエへ。本日のお目当はオールドボウです。Sandrine Raffinアトリエの前で。今回はCharles Nicolas Bazin、Emile Ouchardなど皆さまに見ていただきたいオールドボウが多数ありましたが、入念に選定を重ね、こちらの弓に決まりました。
Charles Nicolas Bazin, France - Mirecourt, 1890 Certificate: J.F.Raffin
Charles Nicolas Bazin, France - Mirecourt, 1890 Certificate: J.F.RaffinCharles Nicolas Bazin, France - Mirecourt, 1890 Certificate: J.F.RaffinCharles Nicolas Bazin, France - Mirecourt, 1890 Certificate: J.F.Raffin上質なフェルナンブーコを使用したこの作品は、むだな力を要せず、滑らかに弾くことができ、細やかな音のニュアンスまで作り込むことが出来る表現力豊かな弓です。
Charles Jean Baptiste Collin-Mezin fils, 1902 France - Paris, Certificate; Hugues Paumier
Charles Jean Baptiste Collin-Mezin fils, 1902 France ParisCharles Jean Baptiste Collin-Mezin fils, 1902 France Paris こちらのバイオリンは、コランメザンの息子が製作したマスターバイオリンです。 コランメザンはこの時代のクラシック音楽界に大きな影響力を持っていた当時の多くのヴァイオリニストと親交があり、巨匠Joseph Joachimがロンドンのセントジェームズホールでコランメザンのヴァイオリンで演奏したり、Ernesto Camillo Sivoriには彼の師匠パガニーニが愛用したGuarneri del Gesu"Cannone"のコピー楽器をプレゼントするなど、様々な記録が残っています。またParis Exhibitionにて金賞・銀賞を獲得しています。 息子は父親の死後、Mirecourtで家族のワークショップを引き継ぎました。彼は父親のモデルを元に多くのバイオリンを製作しています。 この希少なバイオリンは、透明感のあるクリアな音色であり、かつパワフルな音色が特徴です。是非一度お試しいただければと思います。 そして本日最後に訪れたのは、ジョセフィーヌ・トマショー(Josephine Thomachot )です。Josephine Thomachot氏と筆者。Josephineは2013年に父である現代の世界最高の巨匠である弓製作家Stephane Thomachotと一緒に弓作りを始めています。 彼女は更にバロック弓について知識を深めるために、米国マサチューセッツ州ボストンにあるBow Maker David Hawthorneのワークショップで地位を確率し、Arthur Dubroca et Alexandre Aumontと一緒にl'Atelier d'Arthurで仕事をしています。
2015年以来、JosephineはアイルランドのNoel BurkeとパリのEmmanuel Carlierの両方のワークショップで自分のスキルを磨きました。
2015年9月、Josephineは、イタリアのクレモナにあるAndy Limが主催する現代の象牙弓の展覧会 «Great Bow Makers of the 21st Century»の為の弓を製作しています。 彼女の弓も撮影され、2015年に出版された弓の実寸写真の Andy Lim’s groundbreaking bookに含まれています。
Violoncello; Modern French Cello, France - Paris, ca1880
Violoncello; Modern French Cello, France - Paris, ca1880Violoncello; Modern French Cello, France - Paris, ca1880弾き手の引き出しをいくつも増やしてくれる柔らかな音色に、膨よかで豊かな音量が魅力のモダンチェロ。 音もコンディションも、パーフェクト!! クリスチャン一押しのモダンチェロです。
Violoncello; Laberte Humbert, France - Mirecourt, 1924
Violoncello; Laberte Humbert, France - Mirecourt, 1924Violoncello; Laberte Humbert, France - Mirecourt, 1924ラベルテと言えば昔の量産メーカーのイメージが先行しがちですが、20世紀初期にはGeorges Apparut、Charles Brugere、Joseph Aubry、Camille Poirsonらの手によって、世界屈指のプロダクションチームが結成されておりました。
Franck Daguin, France - Lyon, 2018Franck Daguin, France - Lyon, 2018
また、Aliceの弓も選定して1本購入することができています!
Alice Daguin, France - Lyon, 2018
Alice Daguin, France - Lyon, 2018Alice Daguin, France - Lyon, 2018その後は、工房を見せていただき、非公開の諸々を伺い、貴重な資料も見せていただきました。 リヨンの名弓、皆さん是非一度お試していただければと思います! お昼はとっくに過ぎており、夕方になっている事を忘れて買い付けに没頭していた我々ですが、ここで一息。
ファッサー氏は、Gasparo da Salò,(ガスパロ・ダ・サロ)やGiovanni Paolo Maggini(ジョヴァンニ・パオロ・マッジーニ)といったブレシア派と呼ばれる楽器製作に陶酔している、数少ない製作家です。 中でも、彼の製作するヴィオラには世界一流のプレーヤー達が魅了されており、クラシック音楽界の第1線で活躍する多くの音楽家達によって愛用されております。
ガルネリ・デル・ジェス1740年製作"Ysaye"(イザイ)は、1896年よりベルギーのヴィルトーゾEugene Ysaye(ウジェーヌ・イザイ 1858年生-1931年没)によって演奏されておりました名品です。 イザイはこの名器の中に小さなラベルを貼り、"Ce DEL Jesus fut le fidele compagnone de ma vie"(このデル・ジェスは私の生涯の良き伴侶であった。)とフランス語で書き残しています。 その後も、数々の名人によって使用され、-1998年-2001年 Isaac Stern(アイザック・スターン 1920年生-2001年没)-2003年-2009年 Pinchas Zukerman(ピンカス・ズーカーマン)-2010年-Sergey Khachatryan(セルゲイ・ハチャトゥリアン)・・・と、錚々たる面々によって演奏されている名器です。
シュッツ氏の若かりし頃の写真を眺めながら周囲を見渡すと、マエストロがおもむろにチェロを我々の前に持ってきてくださり、いきなりクイズの出題です! シュッツ氏:「さて、このチェロは何でしょう??」 糸山&古西:「・・・・・・・・・・??」 一先ずオーラをまとっていることは確認できましたが、、、、さてどういったチェロなのか。見た目は非常に奥ゆかしく、保存状態も非常に良い逸品です。いろんな製作家を口にしてみましたが、、、、あたりません。マエストロそろそろ教えてください~! シュッツ氏:「 Vuillaume 」 なんと!!!あのヴィヨームですか!?私はイタリアの新バイオリン博物館Museno del Violinoでしたかお目にかかったことがありません。どんな音がするのか。糸山と私は興味津々です。 マエストロが我々を察していただいたのかタイミングよく弾いてみる?とのことで、早速試奏させていただきました。
Super Deep Sound !!!
ヨハンソン氏は、2016年10月にイタリア・ローマで開催されましたサンタ・チェチーリア国際ヴァイオリンコンペティション(Santa Cecilia International Violin Competiton)におきまして、アンティーク・ヴァイオリン製作部門で「第1位」を見事受賞し、一躍「時の人」なっております!
世界中で大活躍、CWF(TOTO singer Joseph Williams teams up with former Chicago singer Bill Champlin and Swedish guitarist/Producer Peter Friestedt)の動画で私のハンドメイドギターを見て頂きましょう。